
中国料理の高級食材・フカヒレのおもな調理方法や栄養効果について紹介します。
フカヒレとは、中国料理などで使われる高級食材のひとつ。サメ類の尾ビレ、背ビレ、胸ビレ、腹ビレなどのヒレを乾燥させて加工したものです。
日本は、世界でも有数のフカヒレ生産国として知られていますが、とくに気仙沼産のものが高級品といわれています。
フカヒレは、その形状によって種類が分かれます。
・天九翅(テェンジュウチー)…ジンベエザメとウバザメの背ビレで最高級品とされます。
・排翅(パイチー)…ヒレの形状を保ったもの。おもに尾ビレや背ビレで、姿煮などに使われます。
・散翅(サンチー)…ほぐされたもの。スープや缶詰、レトルト食品などに使われます。価格も手頃です。
天然のフカヒレの価格が高騰していることもあり、高級食材の中でも特にフカヒレは偽物が出回っています。購入の際には、それが本物のフカヒレかどうかをしっかり確認しましょう。
水揚げされたサメのヒレを切り取り、1~2ヶ月の間、天日干しで乾燥させます。
冬に乾燥したものが、質がいいといわれています。
スープ、姿煮、煮こごり、ラーメン、ステーキなど。
フカヒレスープ
①フライパンに油を入れて、千切りにしたネギとショウガを入れて炒める。
②水で戻したフカヒレ、細切りしたタケノコ、水、中華スープの素を入れて煮込む。
③塩、コショウ、しょう油、砂糖で味付けをして、スープの量が3/4くらいになったら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、できあがり。
ビタミンB12、マグネシウム、亜鉛などの含有量が高めです。コラーゲンや鉄、銅なども含まれています。
味覚を正常に保ったり、皮膚の新陳代謝を促したり、免疫力向上などの効果が期待できます。
エイのヒレや春雨、湯葉などで代用したり、豚ゼラチンを人工的に加工して作られたフカヒレもあるので注意。
フカヒレ自体は、味もにおいもほとんどないので、区別がつきにくいのですが、本物のフカヒレは、弾力性が強く、煮込んでも弾力があってちぎれにくいという特徴があります。